こんにちは、ジャズヴォーカリストの東かおるです。
「ハーフの子供って、みんなバイリンガルなんでしょ?」
「国際結婚で英語圏の親がいたら、ハーフの子って英語喋れるんでしょ?」
と思っているあなた、大間違いです!
よくTVのハーフ・タレントやモデルさん達が「日本語しか喋れない」という話を耳にすることもあると思いますが、それ、結構アリアリです。
なんで?
はっきり言って、親の努力や英語環境なしには、いくらハーフの子であろうがバイリンガルになるには難しいのが現状です。
今回は、日本在住のアメリカ人父親と、バイリンガルのハーフ娘がいる我が家が継続している【ハーフの子のバイリンガル育児法】についてお伝えします。
バイリンガルに育てる5つのコツ
「子 対 親」「親 対 親」 の会話言語ルールを決める
赤ちゃんの段階から、親の母国語で話しかける。
旦那さんは母国語の英語、私は日本語で。
顔認識の刷り込みです。
まだ小さいうちは、同時に二カ国語を入れてしまうと子供の脳が処理しきれない、という話も知識としてはありましたが、国際結婚のハーフの子の場合はある意味必須です。
旦那さんにはよく「英語教育の為にも、子供と2人でいる時は君も英語で喋ってよ。僕1人では足りない。」
と何度も言われましたが、やはり母親として母国語でないと気持ちのニュアンスが伝わらないし、それを伝えたいという思いもあり、すっぱり日本語での育児にある時から切り替えました。
ただ親子3人での会話となった場合は英語で会話をするということを徹底しました。
これにより、現在小学生になった娘が混乱することなく、
父親とは英語、母親の私とは日本語、3人で会話する時は英語、が板についています。
日本語メディアを規制する
テレビを付けない。
そもそも私達夫婦がテレビを付けないライフスタイルなので、娘に観させる習慣もなく、テレビから自然と流れてくる日本語を耳にすることが無かった事が良かったと思います。
勿論、テレビは使用しましたが、それはEテレの子供向け番組と、バイリンガル育児にと1歳過ぎから導入した、ベネッセのWorldwide Kids DVD英語教材を観せるのみ。
この教材は小さい子供でも飽きないようにとてもよく出来ていて、娘も大好きになり沢山の英語を覚えました。教材に流れている音楽CDも付いていて、そのクオリティーも親子共々大満足でした。
小学生になった現在は、私のiPadを毎日一定時間だけ与え、Netflixでアメリカの子供向け映画や、ティーンズ向けTVドラマを娘に自ら選ばせ楽しませています。
勿論ネット依存症など心配なところもありますが、旦那さんとも“英語の番組であればバイリンガル教育の一環だ”と納得し観させています。
お陰で、父親でも使わない言い回しの英語を、娘は日々アップデートしている様です。(私でも「それどこで覚えたの?」と聞き返すほどの語彙力と表現です)
英語絵本の読み聞かせ
ネイティブである旦那さんによる英語の絵本の読み聞かせを可能な限り毎晩続けています。
絵本はMy First ReadingやLevel Pre-1からスタートしました。この辺りが娘のお気に入りでした。
Amazonで旦那さんが購入してくれた絵本や、アメリカに帰省した時に実家から持って帰ってきた子供用の絵本とか、とにかく本には糸目を付けないのが我が家のスタイル。
私も娘が幼稚園の頃までは英語でも読み聞かせが可能でしたが、段々レベルが上がるにつれ発音や分からない単語が増えてきて、(きっとイライラしていたのでしょう)徐々にバイリンガルに近付いて来ている娘から“ママの英語絵本読み禁止令”が出た為、現在は旦那さんに任せています。
インターナショナル・スクールの活用
「ハーフで英語喋れるのに何でインター!?」
という質問も多いかと思いますが、答えは、ハーフの子は親の努力の甲斐あって英語が聞けて喋れても、読み書きは苦手だから、です。
我が家の場合は、平日は地元の公立小学校、土曜日はインターナショナル・スクールのサタデー・スクールに通わせています。海外でいう”日本語補講校”みたいなものです。その国内英語版。
日本のご両親をお持ちのご家庭でも小学校入学までは保育も兼ねたインターナショナル・キンダーという機関に入れられて英語漬けの毎日を送っているお子様をお持ちの方も多いですが、小学校となるとしっかり日本語の勉強も始まるのでどうしようかと悩まれているケースを周りでもよく耳にします。
インターナショナルスクールの全日制小学校となると、学費が高額な上、日本語教育は殆どないに等しいのでやはり考えるところもあります。
現在娘を通わせているサタデーは、入学時に筆記と面接試験があり、その時のレベルによってクラス別けされます。
ネイティブの先生達や世界中から来た留学生アシスタントによる、北米の小学校で実際に使われているテキストによる授業や音楽、体育、プログラミングというバラエティー豊かな英語環境で楽しく勉強できている様で今のところ、非常に助かっています。
現地家族との交流
便利な世の中になったものです。
地球の裏側に家族が住んでいようとも、時差はあるもののネット環境さえあれば無料でネットビデオ通話で話せる時代になりました。
我が家も主にSkypeでアメリカの家族と頻繁に通話をしています。そしてなるべく娘と会話をしてもらう様にしています。
また、なるべくまとまった休みを取って帰省し、娘が現地の家族と時間を過ごせる様に心掛けています。
この時、気をつけていることは、”郷に入れば郷に従え”精神でいるということ。
あちらに行けば、あちらの習慣に合わせられる様な柔軟性も持ち合わせていないといけないと思っているので、ある程度放任しておく様に心掛けています。
2カ国語が話せるからバイリンガルではなく、両国の習慣に柔軟であること、これが真のハーフでありバイリンガルだと思い、またそうある様に願っています。
まとめ
ハーフの子供をバイリンガルに育てるには、親の努力は必須です。
しかし、子供の時間を親の管理下に置ける内は、なるべく一緒に語学環境を作り楽しむ、そんな中にバイリンガル育児の醍醐味がある気がします。
これからもまだまだ続くバイリンガル育児。
今後もまたブログで綴っていきます。